Kさま邸
リノベーション物語
第二章
多すぎる部屋をまとめて
暮らしに合わせた間取りに
長い年月を過ごしてきたKさまはもちろん、ご自宅のリノベーションとなればご家族にもいろいろ想うところがあるのは当然のこと。
さらにKさまはお母さまが建てられた思い出たくさん詰まったご自宅に深い愛着を持っていらっしゃいました。

リノベーションのプランを考えていくに当たり、ご家族のみなさまから具体的なご要望をお伺いすると同時に、言葉として表面に出ていない想いを汲み取ることも大事なこと。
とはいえ、今回はあまりにも規模が大きすぎて、最初は予算の想像すらできないほどでした。
しかし、予算を優先し過ぎるといい仕事ができないし、かといって無尽蔵にコストをかけることもできません。
その両方のバランスを取りながら、ベストなプランを考えていくことが重要でした。

そして決まったプランは以下の通り。
1. 構造はそのまま残す
2. 部屋数を減らして屋根を掛け替える
3. 景色を眺めながら寛げる広いバルコニーを設置
3. 景色を楽しめるように開口部を考慮する
4. 玄関の位置を車庫に近い東側に変更する
5. LDKを移動し北側の壁に接していたキッチンは東向きの対面キッチンに
6. 離れの倉庫を解体してBBQもできる大きなカースペースと庭を新設


とはいえ、プランはまとまったものの、リノベーションには「解体してみなければ分からない」という側面があります。
古い建物は設計図が残っていない場合も往々にしてよくあることで、設計図が残っている場合でも実際には図面通りになっていないこともあったりするのです。
なので、柱、梁、床、屋根などの骨組み部分だけを残して全て解体し、建築でいう “スケルトン”という状態にしてしまいます。
そこから改めて、どのような手順で進めていくのか、試行錯誤しながらの作業となるのです。


実を言うと、そういった難しい案件に挑戦できるということは、大工冥利につきるというか、職人魂に火がつくというか、いつもにも増してやりがいを感じたりするものだったりします。
なので、今回もプランの段階から青木住巧一同並々ならぬ意気込みで仕事に取り組んでおります。
さあ、いよいよ実際の工事が始まります。
次回は建物の内部をどのように解体していくのか、具体的にご紹介していく予定です。

