お客様の声
間取りから丸ごと生まれ変わった集合住宅リノベーション
“好き”にトコトンこだわった自分たちらしい住まいに大満足
- ■ 松山市:N様邸
- ■ 家族構成:ご夫婦+子ども2人(高校生、中学生)
ご夫婦で内装業を営んでいるご夫婦が現在暮らしているのは、専有部分を完全にフルリノベーションした築36年のアパートです。建物はきちんと手入れされていて傷みも見られないものの、昭和に建てられた物件らしいレトロ感漂う外観ですが、居住区に一歩入ると、元のいかにもアパートといった間取りは跡形もなく、夫婦二人の暮らしに合わせたワンフロアのLDK+寝室がメインとなった大空間が広がります。
集合住宅なのに天井には緩やかな勾配があって、シンプル&ナチュラルなインテリアにビンテージ感がプラスされていて本当にお洒落。どのようにリノベーションしていったのか、現在の住み心地などについてお聞きしてみました。
ご主人:このアパートは父親が所有する物件で、長年ここに住んできました。子どもたちもそろそろ巣立ちの時を迎えるし、以前から犬を飼いたいと思っていたことも重なって、戸建ての新築を考えていましたが、父が犬を飼ってもいいから住み続けて欲しいと言ってくれて、リノベーションすることにしたんです。
内装業という仕事柄、良いところも悪いところも含めてたくさん工務店を知っていますが、青木さんにお願いしたのは技術力が高くて、誠実でていねいな仕事をしてくれるからですね。もともと内装仕上げは自分たちでするつもりでした。でも大工さんがちゃんとした仕事をしてくれないと内装仕上げではどうにもならないところがあるんです。そんなところをちゃんとしてくれると知っていたからです。
奥さま:とにかく前の家は寒かったんですよ。隙間風が入って、部屋の中にいるのに外より寒いくらい! もう絶対これだけは何とかして!って。
青木:最初に聞いたときはウソでしょ?そんな大袈裟な!って思ってたんですけど、娘さんにも「ウソだと思うなら体感してみて」って言われたんですよね。実際に体験してみたら、本当にものすごく寒かった(笑)。あんなに寒いなんてありえない。どういうこと?!って。
ご家族みんなが「寒いのをなんとかして!」って言ってるんだから、これは何とかしてあげなくちゃいけない。それを絶対としながらも、やっぱりNさんには職業柄いろいろなこだわりがあったし、プランを決めきれてないところもあった。だから一旦全部壊して、やりながら考えていきましょうって。壊してみないとわからないところもあるし、実際に壊してみたら「あ、これ天井上げられる!」ってなりましたもんね。
ご主人:最初は本当にざっくりと、新建材を使いたくない、仕上げは自分たちでするというくらいのところから始まったんだよね。床をどうするか決めてから順に全体を決めていって。子どもはもうすぐ家を出るから子どものことは考えないで、間取りはもちろん、クロスもタイルも金物類も全て、自分たちの好みとスタイルに徹底的にこだわった。ドアノブもピカピカなのは嫌で、コストが上がっても「これだ!」と納得できるものを厳選したりしてね。少々不便でもいいんですよ。それよりも自分たちの好きなようにしたかった。青木さんにはかなり面倒なことお願いしたと思います(笑)。
青木:実はできないことってあまりないんです。じっくり取り組んで、収めをどうつけてやるか考えるだけ。だけど、とにかく施工が難しかった! キッチンに使うタイルを途中で切断したくないと言われて、さらに目地幅の指定もあって、そこから計算してキッチンの高さを決めたりね。細かいこだわりがたくさんあって、でもそれらによって仕上がりが全然違ってくる。面倒なことができるのが地場の工務店の強みですから(笑)。こちらもいろいろ勉強させてもらいました。
奥さま:一番手をかけたのがキッチンだもの。配色も素材もとことん吟味して、食器も全部買い換えて“見せる棚”にインテリアを兼ねて飾っているし。家に合わせて生活も変わってきてる。今思うと、昔はけっこう雑な生活をしてたかな。今は以前より丁寧な暮らしをするようになったと思います。
照明もすごくこだわったんですよ。いろいろ考えていて「照明、いらないんじゃない」ってことになって。だからリビングにも最初から最小限の照明機器しかつけていないし、寝室には照明そのものを付けていません。でも夜になって明かりを落としたらすごく雰囲気があっていい感じになる。
ご主人:室内の照明を絞ったら外が綺麗に見える。夜も真っ暗闇じゃないんですよね。この明るさでちょうどいいって思っています。他にも、子どもはもうすぐ出て行くのだから居室は最小限のサイズでいいって振り切って。どちらも青木さんには何度も確認されましたよね(笑)。
青木:どんどん仕切り壁の位置が変わってお子さんの部屋が狭くなっていって…。これ本当にいいんですか?って何度も確認したけど「大丈夫!」って(笑)。
子どもがまだ小さい頃に建てる家は子育て優先になってしまいがちというのは当然です。でもそれでいい。ライフステージが変わることを見越して汎用性のある家づくりをするのもアリ。でも子どもが幼いときに建てる家は子育てを優先した家に、子どもが成人して家を出たら、自分たちが本当に暮らしたい家にリノベーションするという手段があるんです。
ご主人:新しい家に暮らしてみて改めて、前の家より毎日の満足度が大幅に上がっているのを感じています。何より暖かい、あの寒さがなくなった(笑)。
奥さま:細かいところにまでこだわっただけあって、暮らしてみたらすごくいい。自分たちの“好き”に囲まれたお気に入りの空間は心地よくて、心から満足した暮らしを楽しんでいます。