Kさま邸
リノベーション物語
第四章

2025.8.31

屋根の形も材質も変えて家の形も変える大工事


さて、いよいよ工程のなかでも一番の大仕事となる屋根の掛け替えと、使わない部屋の撤去が始まりました。

瓦屋根を解体する手順は、まず足場を組んで養生を施し、屋根の頂上部分から軒へ向かって瓦を一枚ずつ手作業で外し、瓦の下の葺き土も剥がして土嚢袋に入れ、下に降ろしていくというもの。
瓦も葺き土もとにかく重くて、上り下りを何度も繰り返す作業はひたすら力仕事。
もともとKさま邸は重厚な入母屋造りで一般的なお家よりもかなり屋根が大きく、離れの倉庫分もあって、撤去する瓦と葺き土は相当な量になります。
さらにこの辺りは風の強い土地柄で、急勾配の屋根の上での作業はとても神経を使います。

瓦と葺き土の撤去を終えて、その下にある野地板を剥がしたら、屋根はすっかり骨組みの状態に。
そこから不要な小屋組を除き、必要な柱を立てていきます。
Kさま邸は耐震等級3まで上げる必要があったので、それを踏まえながら“どの柱を残し、どの柱を抜き、どこに柱を足すのか”を考慮しつつ、新しい屋根の骨組みをつくる必要がありました。
その際、長さが不足している柱は継ぎ足したり、歪みのあるところは補正したりもしていきます。
ここをしっかりしておかないと後々に悪影響が出てくるため、“どんなに時間と手間がかかってもやる!”というのが青木住巧のスタンスです。

そうして出来上がった新しい骨組みに、野地板を張ってルーフィングを敷き、ガルバリウム鋼板を葺いて、ようやく新しい屋根ができあがりました。
屋根を解体してしまうので天候にも気を使う必要があり、この屋根の解体から新しい屋根をかける一連の作業は、おそらく全工程で一番大変な作業になったのではと思います。

新築の際に家の形ができあがっていくのを見るのもですが、元の屋根の形も材質も変わって、全く別の家に変化するのを目の当たりにするのはなかなかの感動でした。






さて、ここまでかなり長い時間がかかりましたが、ここから先は意外に早いのです。
いよいよ最終段階の内装仕上げに入ります。

次回はリノベーションが完了し、Kさま邸がどのように生まれ変わったのか詳しくご報告したいと思います。